MayaでPythonを使ってみたいけど、どこから勉強を始めたらいいのか迷っていませんか?
私も最初は、Mayaヘルプやウェブで調べても何が書いてあるのかよくわからず、ようやく見つけたチュートリアルも「最初の一歩」でつまずく、、その先の進め方が見えず、度々手が止まってしまっていました。
この記事では、同じような経験をされている方に向けて、今おすすめできる教材や学び方を、勉強する順番がわかるよう、ステップにわけて紹介していきます。
無料のチュートリアルから、少しレベルアップした内容、自宅で学ぶための環境づくりまで、迷わず一歩ずつ進められるようにしています。自分に合ったところから始めてみてくださいね😊
✅ この記事はこんな方におすすめします
- MayaでPythonを使ってみたいけど、どこから勉強すればいいかわからない
- 初心者でも安心して使える教材を探している
- なるべく最短でツール制作に活かせるスキルを身につけたい
私はMaya IndieというMayaの個人向けライセンスを使って、自宅のノートPCでちょこちょこ練習してます😊「自宅でMayaを勉強する環境がない」と困っている方の参考になればうれしいです。
👉 Maya Indieの紹介記事
※当サイトで紹介する商品は、アフィリエイトプログラムを利用しています。
Maya Python 勉強のステップざっくりガイド
MayaでPythonを学ぶためのステップをざっくり整理してみました。私の経験的に「この流れに落ちついたなあ」というものなので、みなさんは自分に合ったところから始めてもらえればOKです!
🔰STEP 1:MayaでPythonを使うと何ができるのか知る
→ できることのイメージをつかもう&やってみたくなる!
🛠 STEP 2:まずは簡単なスクリプトを「動かしてみる」
→ チュートリアルで体験して、Pythonの楽しさを実感しよう
📘 STEP 3:Pythonの基本文法を学ぶ
→ 無料のwebサービスや入門書で、最低限の知識を身につけよう
🎥 STEP 4:動画教材で理解を深める
→ MayaPythonに特化した動画講座で、実践的な知識を広げよう
🚀 STEP 5:自分のツールを作ってみる&環境を整える
→ たくさんスクリプトが書けるように、個人向けMayaライセンスの導入を検討しよう
この記事は、STEP1~5の流れにそって学習方法を紹介しています。
どのステップからでも大丈夫なので、気になるところから読み進めてみてくださいね😊
MayaでPythonを使うと何ができるの?
Pythonを使うと、Mayaの作業を効率的にすすめることができます。とくにアニメーションやリギング、モデリングなど、日々のくり返し作業がある方にとっては、強力な味方です。
MayaでPythonを使うとできることの例
- 大量のオブジェクトを一括でリネームして、整理やルール統一がラクにできる
- データ提出前のチェック作業をツール化して、何度でも速く&正確に実行できる
- よく使う設定や処理をボタン1つのツールにまとめて、作業を短縮できる
…などなど、Pythonは「繰り返し発生する作業を自動化する」のが得意です。
最初のうちは、「本当に自分にも使いこなせるのかな?」と不安に思うかもしれません。
でも、スクリプトはたとえ数行書けるだけでも、作業スピードが格段にあがります。
私自身は、いまだに「シーンのジョイントを一括選択する」ができた時の感動を忘れられません。
Mayaに慣れてきた方こそ、「この手間、なんとかならないかな」と思うことが増えると思います。その「なんとかしたい」に応えてくれるのが、Maya Pythonです😊
Maya Python 勉強を始めるなら、まずはここから!
面倒な作業が一瞬で終わったり、便利なツールが作れるようになるPython。でも、いったい何から始めればいいのかわからない…。そんな方には、一番シンプルなスクリプトでMayaを「動かしてみる」体験から始めるのがおすすめです。
▶️ はじめての方向けチュートリアル
👉 初心者向け Maya Python チュートリアルまとめ
- 10回のチュートリアル形式で、基本をサクッと学べる
- むずかしい内容ははぶいた、わかりやすい説明
- ツール作りの流れを最短で体験できる
最初はよくわからなくても、チュートリアルのスクリプトをMayaで動かす体験をしてみましょう。何度か書いているうちに、不思議と理解できるようになります😊
Python文法の基礎を学ぶための教材
Mayaでスクリプトを使うには、Pythonの基本文法を少しだけ知っておくと、そのあとがとてもやりやすくなります。とはいえ、いきなり分厚い本に挑まなくても大丈夫。ウェブで無料&短時間で構文を習得できるサービスがあるのでぜひ利用してください。
💻 paizaラーニング(無料・ブラウザだけでOK)
- 環境構築がいらないから、初心者でも安心
- ひとつずつの構文を短い時間でサクッと勉強できる(5分程度の解説と演習のセット)
- 初心者に優しい解説&ちょうどよい難易度の演習課題で、確実にステップアップできる
👉https://paiza.jp/works
paizaラーニング>講座一覧>Python3>Python3入門編 をひととおり学習すると、必要な文法が身につきます!

📘 書籍『Python1年生』
本がお好みで、いつでも読める状態にしておきたい方にはこちらがおすすめです👇

- イラストが多くて、読みやすい
- 「変数って何?」「if文って?」初心者に寄り添った解説が◎
- 構文の知識を増やすことよりも、Pythonの楽しさを体験することができるのが◎
本は情報が体系的にまとまっているので、一冊読んでおくとPythonの理解がスムーズになります。この本は「Pythonを体験してみる」ことが中心で、楽しくプログラミングを理解できるように工夫がしてあるのでおすすめです!
動画でPythonを勉強したい人へ
活字でプログラミングを学ぶのはちょっと辛いという方。同感です😊「動画で見ながら勉強したい」「コードを動かす流れを実際に見たい」方に、おすすめしたい動画があります。
🦫 【初心者向け】やさしく学ぶ Maya Python ~入門から実践的なツール作成まで~
この講座は、私ビーバーが「MayaでPythonをゼロから学びたい人」のために作った講座です。
- MayaでPythonを使うための必要な基礎がすべて入っている
- ワークショップ形式で、「実際にMayaでPythonを動かしながら学べる」
- プログラミングが初めての方でも安心して学べる内容
正直、こちらを一番おすすめしたいのですが、現在は申込受付が終了しています。
また再開できる機会があれば、このブログでもお知らせしますね😊
💻 Udemy:独学で身につけるPython〜基礎編〜
Pythonを通じて、業務を自動化し、日々のタスクを効率化する力を身に付けることができます。初心者でも安心して学べる内容で、プログラミングの楽しさを実感できるよう設計されています。
この講座ではMayaの操作は出てきませんが、Pythonを使った「業務効率化・自動化の考え方」をしっかり学べます。
- Excel, CSVなどのMayaの外側にあるファイルをPythonから扱う基礎が身につく
- Pythonでできることの広がりを体験できるので、様々な応用方法をイメージできるようになる
私はこの講座のおかげで、Mayaデータを格納しているフォルダ構成・ファイル一覧をExcelに出力するツールが書けるようになり、仕事でとっても役立ちました。
Pythonの使い方を広く知っておくことは、Mayaでのツールづくりにも必ず役に立ちます。「動画で学びたい派」の方は、ぜひチェックしてみてください😊
構文や仕様を「調べながら学ぶ」ためのリファレンス本
Pythonを勉強していると、「これってどう書くんだったっけ?」「この構文の意味がわからん…」という壁にぶつかることがよくあります。
そんなときに便利なのが、「調べながら学べる」リファレンス本です。
📘 Pythonエンジニア育成推進協会監修 Python 3スキルアップ教科書

- Pythonの基本文法が、構文ごとに見やすく整理されている
- 初級〜中級の間で「わからないことがあったらこの本で探す」で頼れる一冊
- リスト内包表記やラムダ式など、ちょっと難しい部分の補足にバッチリ
文法の勉強は、ツールを作りながら必要なときに必要なところだけ確認するスタイルが長く続きます。
スクリプトの勉強を進めていると、はじめて見る構文に出会うことはよくあること。そんな時、さっと謎を解決してくれる一冊があると心強いですよ😊
少し慣れてきた人向けのステップアップ教材
Mayaでちょっとしたスクリプトが書けるようになってきたら、「もっと本格的にツールを作ってみたい」「他の人がどうやって作ってるのか知りたい」と思うことが出てくると思います。
そんな方におすすめなのが、中級者向けの動画教材です。
🎥 Udemy:Python For Maya: Artist Friendly Programming
面倒な作業をスピードアップする自動化をマスターすることで、ワークフローを変革し、クリエイティブなプロジェクトに集中できるようになります。MayaのPythonのパワーで、あなたのキャリアと生産性を向上させる可能性を引き出しましょう!
- 経験豊富なテクニカルアーティストの方のコーディングを、直接学ぶことができる
- 「実践でよく使う機能」を中心にした構成で、現場でも通用する考え方が学べます
英語解説・字幕は英語&インドネシア語のみの講座ですが、Microsoft Edgeの自動翻訳機能を使えば日本語字幕でも視聴ができます😊
- Microsoft Edgeを起動し、Udemyにログイン
- まだEdgeをインストールしていない場合は、公式サイトからダウンロード・インストールしてください。
- 日本語字幕をつけたいUdemy講座を開く
- 講座動画を再生します。
- 動画の字幕(CC)を「英語」に設定
- 動画プレイヤーのキャプションアイコンをクリックし、「英語」を選択します。
- 動画プレイヤーのキャプションアイコンをクリックし、「英語」を選択します。
- 字幕の表示位置を「ビデオの下に表示」に設定(必要な場合)
- キャプションボタンを押すと出てくる「字幕設定」から、「ビデオの下に表示(Display Under Video)」を有効にします。
- ページ上で右クリック →「日本語に翻訳」を選択
- 動画画面の外側(例えば講座説明文のあたり)で右クリックし、「日本語に翻訳」をクリックします。
- 自動的に英語字幕が日本語字幕に変換される
- 以降、動画の進行に合わせて日本語字幕がリアルタイムで表示されます。
もちろん、すべてを理解しようとしなくてもOK。「こんなやり方もあるんだな」「こうやって処理を作っているんだ」という気づきだけでも、自分のスクリプトに取り入れられる部分はたくさんあります。
ちょっとチャレンジしてみたいな、というタイミングで、ぜひチェックしてみてください😊
Maya Pythonの勉強を加速する自宅環境のすすめ
MayaでPythonを勉強するうえで、自宅にMayaが使える環境があると、学習が一気に進みます。なぜなら、スクリプトは繰り返しコードを書く&実行することでスキルが身についていくものだからです。
💡個人ユーザーにおすすめのMayaライセンス「Indie」
Mayaを個人で学習したい方には、年間価格が手頃な「Maya Indie」がぴったりです。
- 商用利用OKで、スクリプトやツール開発にも制限なし
- 通常版と同じ機能を使えるので、業務と同じ環境で練習できる
頻繁に使わないなら、従量課金制のMaya Creativeライセンスを利用すると、さらにお安くMayaを使うことができます。(※Creativeでは一部機能が制限されます)
👉 詳細はこちらの記事にまとめましたので、気になる方は要チェックです!
「環境がないから何もできない…」と悩むより、勉強がしやすい環境を早めに整えておくと、学習のハードルがグッと下がります。
自宅PC(特にノートPC)にMayaを入れておくと、スクリプトをどんどん試せるようになりますよ😊
まとめ|迷わず Maya Python を勉強するために
MayaでPythonを学びたいけど、何から始めればいいかわからない——
そんな悩みに対して、この記事では順番にステップアップできる学び方をご紹介してきました。
🔁 おさらいすると…
Pythonは最初こそとっつきにくいかもしれませんが、一度スクリプトが書けるようになり出すと「おおっ!」という感動とともに、ツールづくりがどんどん楽しくなっていきます。
迷いながらでも大丈夫。少しずつ、できることを増やしていけばOKです😊このガイドが、あなたのMaya Python学習の道しるべになればうれしいです!
(おまけ)よくある質問
これまでに皆さんからいただいた質問をまとめてみました。同じような疑問を持っている方は、ぜひ参考にしてみてください😊
- QMayaがないと勉強できませんか?
- A
できればMaya環境があった方がよいです。でも、Python文法だけならMayaがなくても学べます。paizaラーニングやGoogle Colaboratoryなど、ブラウザだけでPythonを実行できるサービスがあるので、まずはそちらでPythonの勉強から始めるのもおすすめです。
- QAIを使って学習できますか?
- A
はい、AIを使うととても効率よく学習ができます!ただし、AIは補助ツールとして使うのがベストです。基本的な文法やスクリプトの流れがわからない状態でAIを使うと、「ちょっと何言ってるかわからない」となりがちです(笑)
まずは初心者向けチュートリアルやPythonの基本構文を学んでから、AIを使うようにしていくとスムーズです。
- QMELとPython、どっちで学べばいいですか?
- A
Pythonをおすすめします。
理由は、自由度が高く、他のDCCツールやゲームエンジン(HoudiniやUEなど)でも使えるからです。MELはMaya専用のため、今から学習するならPythonの方が将来的に応用が利きます。
- QPythonを勉強すると、他のツール(HoudiniやUE)でもスクリプトが書けますか?
- A
はい、Pythonの基本文法は共通なので活かせます!
ただし、それぞれのツールには独自の「Pythonの使い方」があるので、Houdini用、UE用の「お作法」は別途学ぶ必要があります。UI操作がツールごとに違うように、スクリプトの使い方も違うというイメージです。
- Q欲しい機能のMayaコマンドは、どう探せばいいですか?
- A
「○○をやりたいけど、どう書けばいいのかわからない…」これは誰もが通る道です!
そんなときは、AIにやりたいことを伝えてコードを書かせてみる→そこから学ぶという流れが効率的です。自分の知りたいことを文章で説明すると、それに合ったコードを生成してくれるので、目的のコマンドにもきっと出会えますよ!
- QPythonの構文やMayaコマンド、どうやって覚えたらいいですか?
- A
「全部覚えよう」とせずに、ツールを作りながら必要になったら調べるスタイルが長続きしますし、結果的によく覚えられます。おすすめは、
・すぐ調べられるリファレンス本(Python3 スキルアップ教科書など)で調べる
・知らない構文に出会ったら、AIに「この構文の意味を教えて」と聞いてみる構文やコマンドは、何度も使ううちに自然と身についてきますよ😊
小さな疑問も、つまずきも、みんな最初は同じ。あなたのペースで、一歩ずつ進めていきましょう!

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